2011年11月21日月曜日

十文字青×坂上秋成のトークと読書会に関する続報(告知文と課題図書)

こんばんは、シミローグのクボキです。
シミローグ1年ぶりの公開読書会にすでにお申し込みくださったかたがた、ありがとうございます。まだ迷われているかたがた、次も1年後とは言いませんが、また先のことになると思いますので、この機会にぜひお申し込みください! 
この公開読書会の第1部では、シミローグ・メンバーのひとりがゲストとともに、課題図書をめぐって対談を行います。つづく第2部では、当日参加するみなさんを交え、ゲストとシミローグ・メンバーとでディスカッション。どちらも進行はメンバーが行いますが、もちろんみなさんからの発言も大歓迎です(当然、聞くだけもOK)。ふだん作品を読むことで交流している小説家・批評家・編集者たちと、とても近い距離で話すことができます。ぼくらも、読者のみなさんとお話しできるのを楽しみにしています。課題図書を読んだ上でぜひご参加ください!


さて、今回のメインである坂上秋成による告知文をお届けします。課題図書も決定しました。
改めてお知らせすると、今回の読書会では、ライトノベル作家の十文字青氏をゲストにお迎えします。対話の中心はもちろんライトノベル。ユース・カルチャーとして躍進と多様な展開を見せ、さらには文芸ジャンルとしても幅広い世代に認知されつつあるライトノベルをめぐって、さらにその可能性を広げるべく対話と議論を行います。ご期待ください!


シミローグ第2回公開読書会 十文字青×坂上秋成
■主旨
ライトノベルという文芸ジャンルは年を追うごとに存在感を増しており、現在では300億円を超える市場を形成している。この言葉からイメージするものは人によって異なるが、「若者をターゲットとしたキャラクター小説」という最小限の定義をここでは与えておきたい。
ライトノベルの躍進の背景には、アニメ化やコミカライズといったメディアミックス環境がある。そしてそれを支えているのは、紛れもなくキャラクターの存在である。
小説というジャンルでありながらも、メディアミックスを前提としてポップカルチャーの中に組み込まれ、オタクを中心とする消費者層と連関しているのがライトノベルなのである。

この度の公開読書会では、ライトノベル作家の十文字青と、広義の小説について論じてきた文芸批評家である坂上秋成との対話を行う。
現代のライトノベルの大きな特徴として、物語のハーレム化やキャラクターのテンプレ化といった点を挙げることができるが、十文字の作品はそこに属さない。いわば、彼はライトノベルレーベルで作品を書きながら、その単語が持つ意味をずらし、イメージの固定化から逃れようとする作家なのである。坂上もまた、キャラクター文化に強い可能性を見ながらも、安易な萌え消費と物語の後退に危機感を持っている。
ライトノベルに対し、可能性と否定を同時に見る二人の会話からは、これまでにない視点が生まれてくるはずである。


■日時:2011年12月18日(日)13時半スタート(開場:13時)

■プログラム
第1部(13:30~):十文字青・坂上秋成による対談(90分)
第2部(15:15~):参加者を交えて課題図書やさまざまな小説をめぐるディスカッション(50分)

プロフィール:
十文字青:小説家。代表作に「薔薇のマリアシリーズ」、「第九高校シリーズ」など。
坂上秋成:文芸批評家。『ユリイカ』『週刊読書人』などに批評を寄稿。ミニコミ誌『BLACK PAST』責任編集。

■課題図書
竹宮ゆゆこ『ゴールデンタイム』電撃文庫
※『ゴールデンタイム』は、2011年11月現在3巻まで発売されていますが、課題図書としては1巻のみとします。3巻まで読んできていただくのも歓迎です。

■会場:みらい館 大明(池袋にある小学校跡を利用した施設) 115文化教室(予定) http://www.toshima.ne.jp/~taimei/index.html
(住所:東京都豊島区池袋3-30-8)

大きな地図で見る


■入場料:1,800円

■定員:50名

■予約受付:お申し込みは以下のフォームに必要事項をご記入ください。まんいち、フォームが表示されない場合、shimilogue(at)gmail.comまでご連絡ください。


2011年11月8日火曜日

第二回公開読書会の告知!

気づけば、今年のはじめに更新したきり、長らくご無沙汰しています。

実に1年(以上!)ぶりに、第二回目の公開読書会を来月行います。
今回は文芸批評家の坂上秋成がメインの回です。
ゲストは、「薔薇のマリアシリーズ」「第九シリーズ」などのライトノベル作家・十文字青さん! 
十文字さんが、公開の場で話すことはあまりないそう。この貴重な機会をお見逃しなく!

公開読書会では、ゲストと相談のうえ決めた課題図書を、参加者のみなさんにも読んできていただきます。第一部では、十文字さんと坂上によるトークを行います。第二部では参加者のみなさんを交え、車座になってディスカッションを行います。

これから詳しい内容や課題図書について、坂上やメンバーそれぞれからお知らせしていきますが、まずは日程や場所、予約方法についてご案内します。


シミローグ第二回公開読書会
■日時:2011年12月18日(日)13時半スタート(開場:13時)

■会場:みらい館 大明(池袋にある小学校跡を利用した施設) 115文化教室(予定) http://www.toshima.ne.jp/~taimei/index.html
(住所:東京都豊島区池袋3-30-8)

大きな地図で見る


■入場料:1,800円

■定員:50名

■予約受付:お申し込みは以下のフォームに必要事項をご記入ください。まんいち、フォームが表示されない場合、shimilogue(at)gmail.comまでご連絡ください。





■シミローグ・メンバー
坂上秋成(文芸評論家)
間宮緑(小説家)
朝吹真理子(小説家)
明石陽介(『ユリイカ』編集者)
浅井茉莉子(文芸誌編集者)
北原美那(編集プロダクション勤務)
淵田仁(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)
窪木竜也(「早稲田文学」編集)

みなさんのご参加を心からお待ちしています!

2011年2月8日火曜日

つぎの公開読書会について

ブログの更新がすっかり途絶えてしまって、すいません。窪木です。
今日は簡単なお知らせを。
次回の公開読書会について、2011年2月-3月予定とお伝えしていましたが、準備に時間がかかっています。楽しみにしてくださっているみなさんには、申し訳ありません。まだ具体的なことはお知らせできませんが、今春の開催予定で進めていますので、どうぞご期待ください! 続報はまたこのブログで!!

2010年11月17日水曜日

WB掲載:町田康+朝吹真理子の対談を公開中!

こんにちは、まいにち寒いですね。窪木です。
いよいよ今週末に迫った読書会ですが、イベントに先駆けて行った町田さんと朝吹さんの対談が掲載された「早稲田文学フリーペーパーWB」vol.21を配布中です。



巻頭小説は、奥泉光さん。話題の音楽ミステリ『シューマンの指』のスピンオフ短篇「Arabeske―《ダヴィッド同盟》ノート④から」をお届けします。
今号から新しく、円城塔「数学への長い道」、大澤真幸「〈社会〉の思考」、青木淳悟「わたしたちの体育」がはじまります! この機会にぜひお手にとってご覧ください!

詳しい目次や設置・配付場所はこちらに記載されています。
早稲田文学編集室公式サイト
http://www.bungaku.net/wasebun/


また、「WB」配付と同時に、町田+朝吹対談をウェブ公開します。
課題図書「宇治拾遺」と「無関係な死」について語ってもらいました。すでに予約したひとはもちろん、これからの人も必見です!
対談は、上記の早稲田文学編集室サイトでご覧いただけます。
読書会の予約はこちらから。満員間近、ご予約はお早めに!!

2010年11月12日金曜日

シミローグ読書会の雰囲気

こんにちは。間宮緑と申します。
この記事では、公開読書会第二部のディスカッションに関連して、シミローグ読書会が、ふだんはどんな感じで集まっているのかを、みなさんにお話ししたいと思います。

この読書会はふだんは月に一度のペースで開かれています。メンバーはみな一癖も二癖もあり、文学に対してひたむきで、各々いろいろな本に関心があります。児童文学、思想哲学、SF、ミステリ、古典、――といって、みんな「たくさん読んでますよ」という読書自慢はせず、「こういう本に夢中なんです!」と嬉しそうに語ってくれます。
そして議論に入ると、それぞれが個性的な読み方をしていることがわかります。仔細に分析的に読んだり、文芸批評としての意見を述べたり、思想や社会という領域から俯瞰的に捉えたり。ときには真っ向から反駁し合って、議論が白熱することもありますが、それもまた心地好いのです。

読み方の個性もさることながら、この読書会では大別して(課題図書を小説に絞っていえば)創作、批評/思想、編集という、三つの視点が加わっているのが特徴です。朝吹さんや僕のような原稿を書く者、坂上秋成君のような批評家、そして窪木さんを始めさまざまな媒体で編集に携わる人たちが参加しています。

たとえば「いかに小説を制作するか」というような論題は、ふつう、「書く」こととは、とか、どうやって「書く」か、とか、「書く」という動詞に素朴に収斂されがちですが、この読書会では、しばしば「編集」という視点からも語られています。「編集」という作業は、一種のデータである文章を「本」という物へと具体化するためには、欠かせないものです。原稿を書く人間にとっても、原稿は書いてしまったから後は関係ないよというわけではなく、物と思考とは絶えず刺戟し合っているのです。「編集」の視点からの創作論は、小説の書き手としては勿論、読者としても、とても興味深い部分です。

僕は子供のころから、周りに本の好きな人がほとんどおらず、本というものは一人で読むものだと思っていました。けれどもいまは、同じ本を複数人で読み、顔を合わせて話をするという、読書の大きな楽しみを知っています。読書会は、人に褒められるような立派な意見を発表する場でも、競うための場でもなくて、本を読んで話をする、それが楽しいんだ、という皆の根源的な気持が一番大切なことだと思うのです。公開読書会第二部のディスカッションも、そういう場になるといいな、と思っています。

僕はこの読書会に参加しているメンバーと話して、気持ちのよい人たちだなあと常々感じています。みなさんも、かれらと話すことで、いつもの読書がさらに楽しくなるかもしれませんよ。

2010年11月7日日曜日

公開読書会のコンセプトやチーム編成など

 初めまして。文芸批評をやっています、坂上秋成です。

 すでにイベント当日まで二週間を切っている公開読書会&トークイベント、おかげさまで続々と参加申し込みが寄せられています。ありがたいことでございます。
ただ、どうもツイッターでの反応を見たりしていると(自分はid:ssakagamiでツイッターにいます)、いささかハードルの高いイベントだと感じている方も多いように感じます。もちろん、課題図書を設定している以上、ただトークイベントを聞きにいくよりは多少手間のかかるものにはなってしまうのですが、さして身構える必要があるものでもないですよとメンバー一同考えています。

 第二部の公開読書会では、メンバーと参加者を三つのチームに分けて、車座の形でそれぞれの読みを展開することになります。ここではもちろん参加者のみなさんからの声もお聞きしたいところですが、強引に意見を聞き出すものではないですし、何かしゃべらないとマズいというようなものでもないです。他の人の話を聞き、思うところがあればしゃべってみようくらいで十分です。
 また、ものすごく精緻な読みを課題図書に対して行うという趣旨のものでもありません。たとえば、今回は課題図書として『宇治拾遺物語』が設定されているので、何か古典に深い造詣があったり、ガッツリ原典を読みこんでこなければいけなかったりといったことを考えてしまうかもしれませんが、実際シミローグのメンバーでも「宇治拾遺」を読むのはこれが初めてという人がほとんどです。課題図書を設定した朝吹さんも、「宇治拾遺」を現代の小説群と同じような「物語」としてフラットに読んでみたいという趣旨で選んでいるので、専門的な知識は不要だと考えてもらってだいじょうぶです。
 何が言いたいかというと、「意外とゆるゆるした空気なので気楽にきてもらえると嬉しいです」ということですね。もちろん、読者参加型の読書会を目ざしている以上、活発に議論が行えればそれは理想的ですが、今回はなにせ初回、とりあえず様子見という感じで来てもらってOKです。

 そんな感じの第二部ですが、チーム編成は以下のようになっています。
 
 Aチーム:朝吹真理子(小説家)、窪木竜也(「早稲田文学」編集者)
 Bチーム:間宮緑(小説家)、坂上秋成(文芸批評家)
 Cチーム:明石陽介(「ユリイカ」編集者)、浅井茉莉子(文芸誌編集者)、北原美那(編集プロダクシ   

       ョン勤務)、淵田仁(一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程)

 とりあえず便宜的にABCとしてみましたが、そのうち何かイケテるチーム名がつくかもしれません。それぞれのチームのコンセプトはこんな感じです。

Aチーム:
 「早稲田文学」編集者の窪木竜也さんと私の車座では、いまの読書として、日本の古典籍をどうおもしろく読むのか、それをとっかかりとして、前もって議題などは決めず、とりとめのない読書の話をいっしょにしてゆければと思います。現在は、日本の古典を<ただ楽しむ>ように読むことがむつかしくなっていると私は思っています。
 安部公房作品(「無関係な死」、「なわ」)、『宇治拾遺物語』を読んだひと同士として、気楽にことばのやりとりができれば嬉しいです。
 「読む」ことは、基本的に、ひとりきりの行為です。同じ本をいっしょに読むことはできても、「読む」こと自体はめいめいの行為でしかありえません。だからこそ、読書はすばらしいのですが、ひとりきりでふだん味わっている作品のはなしを、ゆくりなく出会ったひとびとと交流するのもまた愉しいことであろうと思います。公開読書会で、あたらしい読みの小径をたがいに発見し合うことができたら、家に帰ってからまたはじまるひとりきりの読書がより刺激的な行為になるのではないかなと思います。(朝吹真理子)


チームB:
 「2010年という時間の中に、安部公房の短編と『宇治拾遺物語』を置くとどのように映るのか」、そのような視点からぼうやりと言葉をつむいでいければと思っています。それは時間軸をかなりの程度無視して、同じ平面で複数の作品を語っていくということなので、やはり強引な読み方に見えてしまう部分もあるはずです。
 しかし、正しい読みを行うことが重要である(もしそれがあるとすれば)のと同じように、奇妙な文脈の中に作品を置き直し、これまでなかったような読みを発見していくこともまた、読書や批評のの悦楽であるように思います。
 課題図書をベースにしつつ、最近の小説の話や、創作に関わる話まで、広くゆるやかに展開していくつもりです。(坂上秋成)

チームC:
 安部公房「無関係な死」の時間の伸び縮みと歪み、「なわ」の没入を妨げる装置と語り手を、作者不明で現代では文体の受け取りがほぼ不可能になってしまったにもかかわらずなおも「読ませる」、プリミティヴな物語としての「宇治拾遺」を補助線に引きながら考えてみたいと思います。


それぞれの関心に合わせて座る場所を選んでみてください。途中での移動もできますので、全体を見て回るのも面白いかもしれません。

今回はそんな感じで。まだ未定ですが、トークイベント&公開読書会のあとには秋葉原近辺での食事会なども考えています。愉しい交流の時間が過ごせることを楽しみにしています。

2010年10月30日土曜日

課題図書について(1)

第1回シミローグ公開読書会+トークイベントでは、町田康さん、朝吹真理子さんにひとつずつ作品を選んでいただきました。
このふたつの作品について、トークイベントでは語り、また第2部のディスカッションでは、参加者のみなさんといっしょに語りたいと思います。
古今東西の名作のなかから、こういう機会でないとなかなか読まない、けれど刺激的な作品を挙げていただきました。たのしんでいただけること請け合いです!


ここでは、課題図書を読む参考になる情報をお届けします。

公開読書会に先駆けて、町田さんと朝吹さんに、選書の理由やどのように読んだかを語っていただきました。その模様は、早稲田文学編集室が発行するフリーペーパー「WB」vol.21に掲載、11月中旬に配布予定です。


◆朝吹さんの選んだ本とその理由
朝吹さんが選んだのは、『宇治拾遺物語』。13世紀前半に成立したといわれるこの説話集を、古文の授業で読んだひとも多いはず。そのため、小難しい印象もありますが、読んでみると、とってもおもしろいんです!
こんかい読むことになるのは、目の前でおならをされて出家を決意する男の話や、父親の生まれ代わりと言われるナマズを食べちゃう息子の話など、「なんでそんなことするの?」とツッコミたくなる、笑いと不気味さのつまった話ばかりです。現代語訳もあるので、古文の苦手な人もたのしめます。

朝吹さん曰く、町田さんの小説にも共通する、因果律の抜け落ちたさまがおもしろい説話集。人間が生きることの無意味さや滑稽さを、フェティッシュな感情や情緒にまみれずに描き、まるっと裸のまんまの人間が出てきますとのこと。これには町田さんも同意され、たのしんでいました。


◆『宇治拾遺物語』を読むには
『宇治拾遺物語』原文は、いろいろなかたちで読むことができます。
たとえば、こちらからはPDFでご覧いただけます。

書籍のかたちでは、角川ソフィア文庫版が手頃な値段です(注釈のみで、現代語訳はないようです)。
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現代語訳を希望する人には、『新編日本古典文学全集(50) 宇治拾遺物語』(小学館)があります。全197話を収録、原文と現代語訳が併載され、充実した解説もついています。ちょっと高いのが難ですが、この機会に「『宇治拾遺』を読破しよう」という方にはオススメです。
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ちなみに、小学館の「日本の古典をよむ」シリーズの『宇治拾遺物語』にも現代語訳がついていますが、こんかい扱う話がすべて収められているわけではないのでご注意ください。

先の「WB」対談で、町田さんと朝吹さんに好評だったのが、野坂昭如訳の『今昔物語・宇治拾遺物語 ビジュアル版日本の古典に親しむ』です。野坂さんは、町田さんも尊敬する小説家。この翻訳では、ときおり野坂節を見せながら、『宇治拾遺物語』の持つおもしろさと不気味さを引き立てています。
この本には野坂さんの訳のみで、またすべての話を収録しているわけではありませんが、読み物としては抜群におもしろく、パラパラ読むには最適です。
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こんかい扱う以下の9話は、長くて4ページほどの掌編ばかり。近代小説に慣れた感覚からすると、呆気にとられるほどの短さです。その分、ぎゅぎゅっと凝縮された魅力を楽しんでください。

巻一の四 伴大納言の事(1p)
巻三の二 藤大納言忠家物いふ女放屁の事(1p)
巻三の一五 長門全司の女葬送の時本所に帰る事(3p)
巻三の一八 平貞文、本院侍従の事(4p)
巻七の三 三条中納言水飯の事(3p)
巻九の八 博打の子、婿入の事(3p)
巻十の一 伴大納言応天門を焼く事(4p)
巻一三の二 元輔落馬の事(3p)
巻一三の八 出雲の別当父の鯰になりたるを知りながら殺して食ふ事(3p)


◆町田さんの選んだ本とその理由
一方、町田さんが選んだのは、安部公房の短篇「無関係な死」「なわ」。
意外なセレクトに感じますが、町田さんは、中高生のころにめちゃくちゃ好きで、何度もくり返し読んだそうです。

「無関係な死」のあらすじを簡単に説明すると、ある日、Aなにがしがアパートの自室に戻ると、死体が横たわっていた。動転したAは、通報することもできずに、死体と対峙する……といった不気味な一篇。町田さん曰く、「人間の有限の命をじめっとしたところで考えているところがある」作品です。

最近は、安部公房と口する人を見かけない気がしますが、それがかえって新鮮かもしれないというのも選書の理由だとか。先の対談でも評価が分かれ、議論が大いに盛り上がりました。

ともに『無関係な死・時の崖』(新潮文庫)に収録され、今も手に入れることができます。
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読書会まで、あまり日がありませんが、ふたつの作品についていっしょに語りましょう!